クレジットカード・電子マネー・ポイントカードマスターへの道

クレジットカード・電子マネー・ポイントカードを徹底比較し、消費者が得するカードの選び方を考えます。

還元率至上主義が終わり付加価値を見極める時代へ

ここ数年続いていた「還元率至上主義」がついに終焉を迎えた。

事の発端は、還元率1 . 5%超えのクレカを連発していたジャックスカードが、還元率の引き下げや人気カードの発行停止に踏み切ったこと。そんななかで、現状1。5%を維持しているのはリボ払い系の「P-one Wiz」くらいだが、こちらも「いつ改悪されても不思議ではない」という状態だ。


時代の流れが変わったいま、必要なのは「コスパのいい一枚」を見極めること。

還元率は1%あれば十分、あとは電子マネーへの対応、ポイントの使いやすさ、特典や付帯保険などの各項目を見比べることが大切になる。


たとえば、Suicaをよく使うならSuicaチャージでポイントが3倍になる「ビュー・スイカ」カードや「ビックカメラSuicaカード」、ポイントの使いやすさを重視するなら共通ポイントが貯まる「楽天カード」や「リクルートカード」「ヤフー·ジャパン·カード」などが選択肢になるだろう。


会員特典や付帯保険をフルに活用しよう!


クレカを持つもうひとつのメリットは、会員向けの特典を活用できること。たとえば「エポスカード」や「イオンカードセレクト」は、年会費無料で特典が充実したカードとして知られている。

 

前者は全国の遊園地やレストランを割引料金で利用できるほか、海外旅行傷害保険も傷害治療費用200万円·疾病治療費用270万円と充実。後者はショッピング補償の対象期間が180日間と長く、自己負者はショッピング補償の対象期間が180日間と長く、自己負
担額なしで利用できる。

どちらも還元率は0 . 5%と低めだが、サブカードとしてなら利用価値は高い。

 


ゴールドカードやプラチナードの特典はさらに豪華で、高級レストランで1人分のコース料理が無料になったり、ビジネスクラス客向けの豪華な空港ラウンジを利用できたりと、至れり尽くせり。年会費は高額だが、こうした特典た年に数回使うなら、十分に元は取れるだろう。

メインカードには還元率などのスペックが高いカードを選びサブカードには特典が充実したカードを選ぶ、という使い分けもおすすめ。還元率だけではなく付加価値も重視したクレカ選びが、得をするカギとなる。

 

JR東日本系のポイントが統一!

2017年12月5日、久々にスケールの大きな共通ポイントが誕生した。

 

アトレやグランデュオなどの駅ビルで貯まる「JRE POINT」と、エキナカのコンビニや自販機などで貯まる「Suicaポイント」が共通化。新生「JRE POINT」として統合されたのだ。


これにより「Suicaポイントクラブ」のサービスは2019年3月をもって終了する。


貯めたポイントを1P=1円としてSuicaチャージやSuicaグリーン券への交換に利用できるなど、基本的な仕組みは従来のSuicaポイントとほぼ同じ。

"Suicaポイントの他社ポイントへの交換が終了するのは残念だが、バラバラだったポイントを合算して利用できるメリットは大きい。


とくに、駅ビルで買い物や食事をする機会が多いユーザーにとっては、JRE POINTカード提示で貯めたポイントをSuicaにチャージして使えるのはなによりもうれしい。


また、2018年度中には、ビユーカードの利用で貯まる「ビューサンクスポイント」もJRE POINTに統合される予定。

ビューサンクスポイントも加わり、これまで3つに分かれていたJR東日本のポイントがひとつにまとめられるようになり、ぐっと貯めやすくなる。

もっぱらの課題は、街ナカにあるJRE POINT加盟店がまだまだ少ないこと。今後、コンビニやファミレスなどにも広がっていき、「第7の共通ポイント」としての価値がさらに高まることが期待される。